豊中市立母子福祉センター

実施日:2013年12月27日(金)

豊中市役所から徒歩5分の中桜塚に豊中市立母子福祉センターがあります。そこの職員である松本成実さんに、母子福祉センターの支援事業や相談についてお話しを聞きました。

母子家庭への支援について

Q.どんな支援事業をしていますか。

主な事業は、就労支援、学習支援、生活支援、レクリエーションです。また相談事業として生活、子育て、就労、健康等あらゆる相談を受けます。

Q.就労支援の内容は。

無料で受講できる講座を実施しています。2013年度はコンピューターサービス技能評価試験(ワープロ3級、表計算3級)、介護職員初任者研修、日商簿記検定対策(2級、3級)、日商電子会計実務初級を開講しています。

※ 講座の教材費、保育料等は自己負担。

Q.学習支援の内容は。

本の挿絵

「ひとり親家庭学習支援教室」として、中学生、高校生を対象に毎週土曜日10時から15時まで教室を開いています。自習形式の勉強教室で、まず個別面接をして学習計画を立て個人に合った教材を使い自分で勉強を進めていけるように指導します。学校でわからなかったことを先生にわかりやすく教えてもらえます。
現在、中学1年から高校3年まで11人の利用があります。先生は大学生で、ひとり親家庭を支援している「特定非営利活動法人あっとすくーる」と連携し行っています。先生が大学生なので話しやすいこともあり、勉強だけではなく子どもたちの居場所も兼ねています。朝来て一日いる子どもさんもいますよ。費用は1か月登録制で5,000円(教材費別)です。

特定非営利活動法人あっとすくーる

Q.生活支援の内容は。

養育費セミナー、奨学金制度説明会を実施しています。

Q.養育費セミナーとは。

年1回、実施しています。養育費や財産分与、面会交流などの勉強をします。参加者からの質疑応答や、事例を検討しながら質問に答えます。講師は、大阪ファミリー相談室の相談員さんです。

養育費相談支援センター

大阪ファミリー相談室 

Q.奨学金制度の説明会とは。

毎年8~9月に奨学金制度の説明会を実施します。「借りたいけど知識がない」「申込み時期は?」「書類の書き方がわからない」「どの奨学金制度を利用できるのか?」などわからないことがある人はぜひ利用してください。参加者からの質疑応答や、事例をふくめて検討します。あらかじめ自分で調べて質問をまとめてもらうのもいいです。相談員は豊中市子ども未来部の母子自立支援員、まちづくりセンターの教育相談員が担当します。奨学金は申込み期限が決まっているので間に合うように手続きをする必要があります。高校2年生の終わり頃から相談をはじめるといいでしょう。「入学が決まったけど学費が準備できない・・・」となる前に必ず相談にきてください。

Q.レクリエーションはどんなことをしていますか。

料理の挿絵

お母さんと子どもさんが一緒に参加し交流する場として、バス旅行、遠足、クリスマス会、親子クッキングなどを開催しています。キッズヨガ&おしゃべり会は、子どもさんがヨガをしている間にお母さんたちにはゆっくりおしゃべりを楽しんでもらいます。
またお母さん対象の交流会として、ランチ会などをしています。

困ったとき、悩んだときの「相談」について

Q.相談したいのですが、どうしたらいいでしょうか。

日常生活全般の悩み、不安などの相談を受けます。事前に予約をしてください。相談したい内容について事前に教えてもらえれば、こちらも前もって資料を準備することができます。相談時間は1回1時間以内。何回でも相談できます。毎月15件程度の相談があります。火曜日は20時までやっています。(相談は要予約)

※ 相談の時間帯 月~金10:00~16:00 火10:00~20:00
  予約番号 TEL.06-6845-1333、06-6852-5160

Q.どんな相談が多いですか。

離婚前の相談が多く、「離婚したいが生活できるか・・・」というような離婚への不安が半数以上です。シングルマザーさんからの相談は、奨学金、転職、生活への不安などがあります。

Q.就労に関する相談はどのように進めますか。

その人の希望に沿った転職を一緒に考えます。「豊中市ひとり親家庭のしおり」にも掲載されている「自立支援教育訓練給付金事業」をお知らせしたり、ハローワーク、豊中市の無料職業相談所、母子自立支援員さんへ紹介することもあります。

豊中市HP「豊中市ひとり親家庭のしおり」参照 PDF文書

Q.「ひとり親家庭等日常生活支援事業」について教えてください。

豊中市立母子福祉センター(写真)

一時的に家事、育児が困難になったとき、家庭生活支援員(ヘルパー)を派遣します。「技能取得のために通学や就職活動」「疾病、事故等」「冠婚葬祭や出張」「学校等の行事」等に利用できます。まず豊中市子ども未来部子ども政策室で登録してください。利用料は所得に応じて、子育て支援は0~150円、生活支援は0~300円(1時間あたり)。支援員は、ヘルパー2級の有資格者で子育て支援の講座を受講している人です。

Q.シングルマザー支援に関する豊中市、他団体との連携はどうなっていますか。

豊中市こども未来部、こども政策室や豊中市の他 の相談機関と連携しながら、ひとり親家庭支援をどう進めていくかよりよい解決方法を探っています。
社会福祉法人豊中市母子寡婦福祉会は、豊中市立母子福祉センターの指定管理事業と自主事業を行っています。同会の会員限定の事業もあり、会費は年500円です。豊中市の指定管理事業である「相談」「就労支援」「学習支援」「生活支援」「リクリエーション」は会員でなくても利用できます。また会員限定の事業についてなど詳しいことはお問い合わせください。

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